2001-02-06 第151回国会 参議院 本会議 第2号
我が国の憲法を我が民族にふさわしい品格あるものとし、同時に、世界的かつ地球的観点を踏まえて全人類のために貢献するという崇高な精神を具現し得るものに改めていけるかどうかが今後の我が国の国家百年を左右することになると思うのであります。 衆参両院にはそれぞれ憲法調査会が既に発足し、これまでタブー視されてきた憲法論議が活発化しており、大変喜ばしいことであります。
我が国の憲法を我が民族にふさわしい品格あるものとし、同時に、世界的かつ地球的観点を踏まえて全人類のために貢献するという崇高な精神を具現し得るものに改めていけるかどうかが今後の我が国の国家百年を左右することになると思うのであります。 衆参両院にはそれぞれ憲法調査会が既に発足し、これまでタブー視されてきた憲法論議が活発化しており、大変喜ばしいことであります。
さらに、地球的観点から、国際原子力安全及び核不拡散体制の維持向上に貢献すること。こういう活動を的確に実施していくことが必要であると考えるところでございます。
広い地球的観点からこれを見れば、貧しさのゆえに子供の人権がないがしろにされ、また子供たちが最大の犠牲者となる地域紛争が残念ながら今もまだ続いております。先進国でも、物の豊かさに心の成長が追いつかずに、日本におきましても校内暴力、いじめ、衝動的行動、薬物汚染など子供たちの悲惨な事件が相次いでいるわけでございます。
また、CO2の削減等の地球的観点からも、今日の日本における原子力政策の重要性は言うまでもないと認識しております。 しかしながら、先ほど中曽根長官より事故について説明がありました。今回の事故は、それを踏まえても、このままでよいかという素朴な疑問を感じさせるほど、日本及び世界の原子力政策の根幹を揺るがしかねない事故という犯罪でありました。まことに残念でなりません。
しかし、広く地球的観点からこれを見れば、貧しさゆえに子どもの人権がないがしろにされ、また、子どもたちが最大の犠牲者となる民族間や宗教上の対立による地域紛争が絶え間なく続いているのも現実の姿と言わねばならない。「子どものための世界サミット」における国連の誓いを結実させるためには、国際間のさらなる努力が必要である。
地球的観点から世界の子供たちの乾いた心に潤いを取り戻すための国際的努力が必要であるとの御趣旨に深く賛意を表するものであります。我々もそのような観点から最善の努力を尽くしていく必要があると考えているところであります。